学生の頃に奨学金を受けており、現在も返済中です。何度か滞納してしまっているのですが、消費者金融で借り入れをする場合、影響がありますか?
奨学金は総量規制の対象外ですが、延滞は審査に影響します!
奨学金は貸金業法で規制されていませんので、年収の3分の1以上は借りられないという総量規制の対象ではありません。よって順調に返済を続けていれば、消費者金融の審査に影響を与える事はないでしょう。
ですが、あなたは“何度か滞納してしまっている”という事なので、そうなると話は違ってきます。
奨学金を管轄している日本学生支援機構は、ここ近年深刻化している奨学金の長期滞納者の問題に対応するため信用情報機関に加盟しました。この情報機関は全国銀行個人信用情報センター(JBA)で、日本学生支援機構の他には全国の銀行が加盟して、各種ローンやクレジットカードの情報を共有しています。
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このJBAは消費者金融が加盟しているJICCやクレジット会社が加盟しているCICとはもちろん別ものなので、順調な返済をしている限りはあなたの奨学金の情報が消費者金融に流れる事はありません。
ただし、3ヶ月以上の延滞をした場合などの事故情報についてはJICCやCICと共有される仕組みになっています。奨学金でも住宅ローンでもクレジットカードや消費者金融でも、とにかく事故をおこしてしまうと情報が互いに筒抜けになってしまうのです。
もしもあなたの数回の滞納が数ヶ月以上のものだった場合でそれがここ5年間の出来事だったなら、いわゆるブラックリストに掲載されている可能性があります。消費者金融で融資の審査を受けた時は、必ず信用情報機関への照会がありますので、このブラックリストに載っていた場合は間違いなく大きな影響が出るでしょう。
「約束を守れない人」はどんな時でも嫌われてしまうと言う事ですね。奨学金の返済遅延は今後絶対にしないように気をつけましょう!
【参考ページはこちら】
学生専門の消費者金融、働いてなくても借りられる?
奨学金の返済に審査のゆるい消費者金融のカードローン
最近は苦学生が増えていると言います。不景気な時代が長引き、そのしわ寄せが学生たちに行ってしまっているようです。生活費や授業料の不足分は、アルバイトと奨学金でまかなっている学生がほとんどで、特に奨学金の受給率が年々増えています。
1990年ころは、約20%の学生が受給していたのが、10年後の2012年になると、約半数の学生が受給しています。これが修士課程や博士課程になるとさらに増えます。
借りたお金は就職した後に返済することになりますが、ところが就職難で就職できず奨学金を返済できなくなっている人が急増していると言います。大学4年間で借りたお金の平均は約500万円です。これを返済するとなると、就職できたとしても本当に大変なことです。
しかし、借りたものは返さなければなりません。もし返済不能にでもなれば、ブラックリスト入りの可能性もあります。そうなると、社会生活においてかなり大きなハンディを負うことになります。
(⇒大阪にはブラック対応の消費者金融がある?)
万一、返済が滞りそうになった場合は、一時的にでも消費者金融などのカードローンでしのぐしかありません。急を要するようでしたら、審査が比較的ゆるい消費者金融に申込むと良いと思います。ただ、金利には注意しましょう。金利が高い消費者金融に手を出してしますと、奨学金の返済と高い金利の消費者金融の返済とでダブルの負担を強いられることになります。
このような現実問題を考えると、何が何でも大学に通わなければならないという考えを改める必要があるかもしれません。むしろ、就職率の高い専門学校に通うのも手です。一般の大学の基本的な考えは、学問をするところであって、就職を斡旋する場所ではないからです。
あるいは、学生時代に借りるお金を少なくしてアルバイトの割合を多くするとか、無利息や低金利の特別な奨学金に積極的に応募するなどの工夫が必要かもしれません。そして、就職も大手企業ばかりに目を向けるのではなく、現実に即し、堅実な就職を目指すことも大切です。