私は自営業者です。事業も軌道に乗って、今後は手広くビジネスをしていこうと思っています。もちろん、銀行からもお金を借りていますが、さらに幅広く資金を調達するために、いろいろなところからお金を借りたいです。消費者金融でも、そのような目的で使える商品を扱っている、と聞いたのですが、本当ですか?
はい、本当です
まず覚えておいていただきたいことがあります。「基本的に、事業用資金を消費者金融で借りる場合、事業用資金として使うためのプランがある」ということです。大手の消費者金融会社では、たいていこのような商品を設けています。自営業者でも借りられる、とうたっている商品が多いです。
また、「年収の3分の1までしか借入できない」という「総量規制」から外れている商品も多いため、詳しいことは利用しようとする消費者金融に問い合わせてきっちり確認しましょう。では、消費者金融と似たものとして、銀行のカードローンはどうなのでしょうか。こちらは消費者金融とは打って変わって、「事業用資金に使うことは不可」としている商品がほとんどです。
よく考えてみれば当たり前のことですが、銀行では窓口に相談に行くと、事業用の融資プランについて相談することができます。そのような商品を用意しているのに、カードローンで事業用資金を貸し付ける、というのは少しおかしな話ですよね。実際に銀行系カードローンの案内をチェックしてみると、「事業用資金に使うことはできません」と記載されていることも多いです。
事業用資金を用意するには、国民生活金融公庫などの公的な融資を使うなど方法はたくさんあります。もちろん、余裕がある会社の運営を行うためには、自己資金をある程度用意しておくことはとっても大事なことです。それでも足りない、という場合には、消費者金融を利用することもできる、と覚えておくといいでしょう。
【参考ページはこちら】
事業会社向けの消費者金融で借りたい!
事業者向けに用意されている消費者金融の商品とは?
消費者金融は、消費をサポートするためのサービスを行っている金融機関です。サービスの中心は、無担保で申し込む事ができるカードローンであり、個人消費を目的とした商品内容となっています。個人情報を取り扱っている信用情報機関への照会が審査の中心を占めているので、即日融資が期待できるほど短い時間で結果が判明します。
消費者金融の個人向けカードローンを利用する上でのルールは、毎月の返済日に指定の金額を返済するという事と事業性資金では利用しないという事です。20歳上で安定した収入を得ているという事が申込み条件であり、事業者でも利用する事が可能です。ただし、個人としての利用に限定されているという事になります。
(⇒消費者金融の審査基準ってどうなってるの?)
消費者金融の中には、事業者向けの商品を用意しているケースもあります。ビジネスローンと呼ばれている商品であり、事業性資金で利用する事が出来る内容です。ビジネスローンは大手銀行が中小企業への融資に力を入れた事により始められた商品であり、現在は多様な業者が取り扱うようになっています。
消費者金融のビジネスローンの特徴は、個人としての利用も認められているという点にあります。つまり、事業でも個人でも利用できるという事です。個人向けカードローン同様に、即日融資が期待できるほどのスピード審査が行われているので、急いでいる時の利用にも対応する事が出来ます。
消費者金融は貸金業者に分類されている金融機関であり、提供している商品は貸金業法という法律によって規制されています。貸金業法は2010年に改正施行されており、総量規制という規則が新たに加えられています。総量規制は年収の3分の1以内に借入総額を制限するという内容で、個人向けカードローンを特に対象としています。
ビジネスローンは例外的貸付に該当するので総量規制の対象からは外れており、年収により制限される事はありません。事業者が利用する場合は、個人向けカードローンよりもお得という事になります。