消費者金融の申し込みをするときに、申込書にいろいろな情報を書きますよね。そのときに、「年収」を書くことがほとんどですけど、あれってどういう意味があるのでしょう。お金を借りる立場としては、ちゃんと書かなくてはいけないのですが、消費者金融の会社にとってはどんな意味があるのか教えてください。
貸金業法の「総量規制」との関連で必要な情報です
消費者金融の申し込みをするとき、いろいろな情報を申込書類に書くことになります。その中でも、「年収」は必ずと言っていいほど書かなければいけない項目の一つです。では、この「年収」を書く意味とはなんでしょうか。
一言でいうと、「どれだけこの人にお金を貸すことができるか判断するため」ということです。消費者金融に関係が深い法律の一つに、「貸金業法」があります。
その中には様々な規制が設けられていますが、大事な規制の一つに「総量規制」があります。わかりやすく言えば、「年収の3分の1以上は借り入れをすることができない」という規定のことです。
消費者金融の側としても、この規定から外れることになってしまう貸付はできないため、年収を書いてもらい、確認することは重要なことなのです。消費者金融と似たものとして、銀行系のカードローンがあります。
これは銀行業法にのっとって運営されているものなので、貸金業法の規制は受けません。そのため、先ほどの総量規制も関係ないのですが、「どれだけの返済能力があるか」を判断するために、年収を申込時に申告することは必要になります。
ここで、「じゃ、年収を高めに書けば借入金額が大きくなるかも」と思った方がいらっしゃるかもしれません。
でも、これは絶対にやめましょう。源泉徴収票など、収入を証明する書類の提出を求められたらごまかしようがありません。
また、そのような書類の提出が必要なくても、消費者金融の審査の担当者は「この会社でこの年齢なら年収はいくらぐらい」と大体見当がつくものです。いずれにしても、申込書に嘘を書いてあとでバレた場合、大きな問題になるということはお分かり頂けると思います。正直に申告するのが一番です。
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消費者金融の年収について注意しなければならないこと
消費者金融の年収について注意しなければならないことは、契約書の年収欄に審査を通そうと年収を多く書くと、後で収入証明書の提出を求められたときに、年収を下方修正することになり、その結果借入限度額を減らされる場合が有ります。
借入限度額が減らされれば、限度額を超えて借りていなければ限度額を超えている分が借りられなくなるだけですが、超えて借りていた場合、融資がストップして限度額を超えている分の返済を要求されます。このようなことになるから、申し込む時は年収を誤魔化さないことです。
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そして総量規制が始まって、年収で借入限度額が決まるようになりました。その決まり方が、個人の借入限度額が他社との借入総額の合計が年収の3分の1を超えてはならないということになったので、消費者金融から借りられる金額が最大年収の3分の1にまでなりました。
だから1社辺りじゃなくて総額なので、何社から借りようとも年収の3分の1までしか借りられないということです。これ以上貸す貸金業者は行政処分を受けますから、1社も無いです。
さらに総量規制は借り入れ額が1社当たり50万円以上または他社との合計が100万円以上になる場合は収入証明書を義務付けています。これは100万円以上を超えた時だけ収入証明書の提出を求められるわけではなく、超えていれば新規に借りようとすれば提出を求めて来ます。
総量規制は多重債務防止がメインだから、借り辛くなるように仕組みが出来ています。しかし年収さえあればいくらでも借りられます。だから年収さえあれば総量規制はあまり影響はしてきません。
消費者金融の年収について注意しなければならないことは、年収を誤魔化しても、後で収入証明書の提出をさせられて、ばれますから、年収を誤魔化さないことです。そして年収で借入限度額が決まるから、年収を知る必要が有ります。そして予めどれだけ借りられるか計算して、計画的な利用をして、返済不能にならないようにすることです。