闇金でした借金の取り立ては、本当に会社までやってきますか

あまりおおっぴらには言えない話なんですが、一般の消費者金融ではもう限度額いっぱいまでお金を借りてしまっています。なんとか借りられそうなところを見つけたんですが、ネットで調べてみたら闇金の一種みたいな会社でした。

闇金でした借金の取り立ては、勤めている会社にまでやってくるなんて話も聞いたんですが、これって本当なんですか。

ご安心ください。滅多なことでは会社にまでやって来ません!

現在ほうぼうにて借金をされておられるようで、いろいろと大変かと存じます。闇金というとマンガでもドラマでも映画でもとにかく「何だかアブない裏の金貸し業」なんてイメージがあるものですから、ちょっと気が引けるところもありますよね。

実際に、闇金と呼ばれる人や会社はきちんと貸金業としての届け出を行っていない、いわゆる違法の金貸しですから、テレビCMをバンバン飛ばしているような大手の消費者金融や、銀行系の融資とはちょっと性格が違います。

もともと違法なことをしている相手ですし、お金を借りているのは確かですからなかなか強く出られず、また場合によっては相手が本当に会社にまで詰めかけてくることもありえます。

恐らく、そんな体験談の一つを目にしてしまったのでしょう。

ですが、基本的によっぽどのことがない限り、闇金でなさった借金の取り立てのためにお勤めの会社まで取り立て人がやってくることはありません。

安全ですと言われてもなかなか信用できないでしょうから、もう少し詳しく話してみましょう。違法な金貸しであっても、基本的に彼ら闇金も、利益を上げるために貸金業を行っている訳です。

ですので、借りたお金をきちんと返済し続けている限り、何か嫌がらせのようなことをされる心配はしなくて良いのです。きちんと返済してくれている人にそんなことをして、返済が滞ったりしかるべきところに訴え出られたりすると、困るのは業者の方ですからね。

ですので、ご覧になった会社に人が押しかけてくるようなことは、借りるだけ借りてお金を一切返そうとしない、相手を挑発するようなことを繰り返す、といった余程悪質な方でない限り意味のないことなのです。

借金の申し込みをする時に勤め先の情報なども渡すことになりますので、それで不安なのでしょう。ですが、闇金でお金を借りる時点で、ある程度は違法な相手からお金を借りるということを意識しておかないといけません。

それに、わざわざ嫌がらせをするのにも、交通費やガソリン代、人件費がかかりますよね。相手にお金を使わせてまで「絶対に取り立ててやる」と思わせるような、悪意のある行動を積極的に取らない限り、あなたには関係ない話なのです。

また、こういった闇金というのは、現在多くが携帯電話を通じた取り立てを行っています。もしもきちんと返済しているのに嫌がらせをされる、嫌がらせをされて困っているという場合は、携帯電話を解約するなりしかるべき機関に相談するなりして対応しましょう。

お金を借りている分気が引けるのは確かですが、違法に違法で返す必要はありません。とはいえ、先程も言ったように、基本的に会社に取り立てにやってくるなんてお金と時間のかかることはしてきませんので、計画的にご利用なさるのが良いでしょう。

返す目処をつけ、返せる額だけ借りる。それが効率の良いキャッシングの利用法なのです。

現代社会に闇金といわれる会社はどのくらいあるのでしょうか

改正賃金業法が制定される前、グレーゾーン金利などで一部の消費者金融が荒稼ぎをしていた頃、ヤミ金融は当たり前のように街中に溢れていました。現在はどうでしょうか。総量規制が制定されたり上限金利が引き下げられてから、ヤミ金融はいなくなったと思われていました。しかし、現在も不正規業者はいます。以前のような数は存在しませんが、2013年に摘発されたのは十数社といわれており、実際は数十倍は存在すると思われます。

ヤミ金融とは、架空の登録番号を正規の登録番号のように見せかけて営業したり、実際にある登録業者の番号を利用する悪質なところもあります。さらに、実在する会社名称の酷似や同じと思われるような商号を使用し、登録番号も正規の業者のものを名乗るというものです。ホームページで貸金業を検索していくとわかってくると思いますが、借金を希望する人が行きそうなホームページ上に誘い水をちりばめ、そこをついクリックするとまたその先に行きたくなるようにしています。いくつもホームページを重ねることで隠れ蓑にしているのです。誘い水的要素の言葉は「多重債務者の救済所」や「ブラックでも貸してくれる」「ブラックOK」「どこも貸してくれなかったあなたへ」「力になります」などです。

ヤミ金融はどこもHPの文字も小さく、会社情報も電話番号だけなど、見るからに怪しい表示です。しかし、お金を貸してくれる場所を探しに探している人は、怪しいかどうかもわからなくなってしまうのでしょう。闇金が実在するということは顧客もいるということです。また、「ヤミ金融に注意」という表示をして顧客を呼び込むヤミ金もいます。もう、どこまでいたちごっこが続くのかと悲しくなりますよね。ヤミ金融を商売とする経営者も、ヤミ金を利用する消費者も心に問題があるというのはあまり知られていないことだと思います。どちらも心に大きな穴が開いている状態です。満たされない気持ちをお金で埋めようとするのです。闇金側も貸して儲けて心の穴を埋めようとする。消費者側もお金で手に入るものが多いので、お金があれば安心する、不安にならないという、どちらもお金を渇望する不安定さを抱えています。

両極に居る二者ですが、心理的にみればお互いが引き合っている依存関係が見えてきます。依存関係に陥った二者は、どちらかが気づき、精神的自立に向かわなければ決して健全な生活には戻れません。ヤミ金融と消費者、この関係が崩れることは期待できないのでしょうか。

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