消費者金融には三つの種類があると聞きましたが本当ですか?
消費者金融ってなんですか? 調べても良く分かりません。街金とかサラ金とか闇金とか出てきました。まあ闇金は分かりますが、どうしてこんなに色々とあるんですか?
親に聞いたところ、消費者金融は街金やサラ金のことで、ほかに信販と銀行ローンの三つの種類があるという話しでした。ただ詳しくは知らないみたいで結局何も分かりませんでした。ややこしい。
お金を借りようと思ったわけではありません。ただ僕の担任(高校2年です)が「お金について知っておいた方がいい」と言っていたので興味半分で調べてみたけど全然理解できませんでした。簡単にでも良いので説明をよろしくお願いします。
消費者金融は街金のことだが厳密には1つしかない
高校でお金のことを教えてくれる先生というのは貴重だ。君は恵まれていると思う。俺にもそういう先生との出会いがあればまた違ったのかもしれない。20歳から借金を繰り返し、10年以上かけて返済してきた。おそらく君は俺のようにはならないだろう。
さて本題に入ろう。「消費者金融とは何か」ということだが、消費者金融とは登録してある正規の貸金業者のことだ。簡単に言えば、政府が認めている業者ということだ。対して闇金とは政府が認めていない業者ということになる。
街金やサラ金については親御さんが言った通り、消費者金融のことだ。街金とは企業を相手にし、サラ金は「サラリーマン」を相手に商売をしていた。かつての街金やサラ金は非常に暴力的な取り立てを行い、借り手を追い詰めるなど闇金と同質であったと言える。
「街金=サラ金=闇金」という図式だったと思えば良いだろう。時代の移り変わりとともに法律が変わり、無理な取り立てが不可能になり、街金やサラ金は優良企業へと変わった。その際に生まれた言葉が消費者金融だ。街金やサラ金という言葉には闇金と同じようなイメージが定着していたことから名前を変えたというわけだ。
つまり消費者金融とは消費者金融でしかなく、1つしかないということだ。街金やサラ金という名前は過去の遺物となったが、今でも街金という言葉は使われている。もっとも現在の街金とは中小企業を相手にしているという意味しか持たない。
ここまではいいだろうか? 次は信販会社と銀行系ローンだが、こちらは少々ややこしい。できるだけ簡潔に説明する。
信販会社とはVISAカードやJCBカードなどのショッピングカード会社のことだ。そしてこのショッピングカードにはお金をおろせる機能がついていたりする。この「お金をおろす(キャッシング)」という行為は消費者金融と同じ法律「貸金業法」で縛られるが、買い物をしたときにカードで決済する場合は「割賦販売法」という法律が適用される。
消費者金融は「貸金業法」のみで縛られており、信販会社は「貸金業法」と「割賦販売法」の2つの特性を持っているということだ。
最後に銀行系ローンだが、こちらは「銀行法」に則って運用されており、消費者金融や信販会社とは違う。それぞれに適用される法律が違うということであり、当然ながら内容にも違いが生まれる。だがそこには触れないでおこう。ややこしくなるだけだ。
(⇒銀行系消費者金融についてもっと詳しく!)
まとめてみよう。
消費者金融…街金・サラ金の総称。貸金業法が適用される。
信販会社…2つの特性を持ち、ショッピングには割賦販売法が。キャッシングには貸金業法が適用される。
銀行ローン…銀行が運営するカード。銀行法が適用される。
以上となる。
最後となったが「どうしてこんなに色々とあるのか」については、時代の流れとしか言えない。これらを念頭に置いてもう一度調べてもらうと良いだろう。
【参考ページはこちら】
消費者金融に関するおすすめQ&A
消費者金融のカードローンを利用するために必要な三つの条件
消費者金融のカードローンは、個人利用を目的とした無担保ローンです。審査の申込み時に求められるのは、本人確認のための身分証明書だけです。審査は信用情報機関への照会による個人情報の調査が中心であり、短時間で結果が判明する内容です。急いでいる時に利用に向いている内容であり、多くの人が利用している人気の商品です。
しかし、消費者金融のカードローンは誰でも利用する事が出来るというわけではありません。利用するためには、三つの条件をクリアしなければなりません。まず、一つ目の条件は20歳以上であるという事です。未成年者の場合は、正社員として収入を得ていても申し込み対象からは外れています。
(⇒学生なら消費者金融で借りられる?)
未成年者が消費者金融のカードローンを利用できない理由は、民法の第5条の第1項に未成年者単独での法律行為は、後に無効にする事ができるとされているからです。法定代理人の同意が必須であり、単独で契約手続きを行う事は出来ません。この事から成人している場合は、学生であっても対象には含まれています。申込み時に保護者の同席を求められる事もありません。
二つ目の条件は、事故情報が信用情報機関に記録されていないという事です。信用情報機関への照会がカードローン審査の中心であり、取引の履歴により合否が判定されます。事故情報とは、返済に何度も遅れたり、遅れたまま放置したりした事です。カードローンのルールは、返済日に指定の金額を返済するという事であり、ルールを守って利用できる人に対してだけ融資が行われます。
ルールを守る事が出来なかった人に対しては、罰則が加えられる事になります。事故情報が記録されている間は、ブラックリストに載っていると判断されるので信用情報機関に加盟している業者からの新規借入は出来ません。
三つ目の条件は、他の業者からの借入とあわせても年収の3分の1を超えないという事です。これは消費者金融のカードローンに対しての法律である貸金業法の総量規制によるものです。総量規制は借り過ぎによるトラブルを防ぐために施行された規則で、借入総量は年収の3分の1以内に制限するという内容です。